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執筆者の写真rakuyoukenkouclub

顎関節症でお悩みの方へ


顎関節症でお悩みの女性

・顎関節症とは

顎関節症とは、口を開けようとすると顎に痛みが走る。口が開かない。顎を動かすと音がなる。等の症状のことです。

こんな時、ほとんどの人は歯医者さんで相談したり、口腔外科の先生に相談されると思いますが、整体で治る場合もあるって知ってましたか?

今回はそんなお話しです。


・顎関節って不思議な関節なんです。

顎関節は変わった特徴があるんです。

どう変わっているかというと、右の顎関節と左の顎関節が繋がっているというところ。

右膝と左膝や、右肩と左肩など、ほぼ全ての関節は左右が別れています。

左右の関節が繋がっている顎関節は、口を動かした時に左右の顎関節が綺麗に連動しなければならないという宿命を背負っているのです。


・顎が痛い、口が開かない時何が起こっているの?

ズバリ、顎関節症の患者さんの顎は左右の関節の連動が起きなくなっています。

顎を小さく開ける時、下顎頭は下顎窩の中で動きますが、顎を大きく開ける時、下顎頭は下顎窩を乗り越え前方に突出します。

この動きが左右同時に起こると口が大きく開けますが、片方が先に突出したり、片方が下顎窩の中にとどまり続けると痛みや可動域制限の原因となります。


下顎窩・関節円板・下顎頭の写真


・顎関節症を改善するための整体・マッサージ

顎の関節の柔軟性が低下している場合、関節を引き離し、関節の遊びを作っていきます。

関節周囲の柔らかさが出てきたら、左右の下顎頭が連動して動くように繰り返し動きを整えて行きます。

開口時や下顎を前に出す時には左右の下顎頭が同時に前方に突出するようにします。

歯をすり合わせる動作(例えば下顎を左に動かす)を作る時は、左の下顎頭は下顎窩の中で軸回旋し、右の下顎頭が前方に突出するように動きを作っていきます。

顎を動かす時、首を触ると首も動いているのが分かると思います。

首にも問題がある場合は頚椎の柔軟性や首周りの筋肉も緩めます。

顎を動かした時の音は関節円板の変形から来ることが多く、残ることがありますが、痛みや可動域制限は多くのケースで改善します。

顎の痛みや可動域制限でお悩みの方、あきらめずに一度当院の施術を受けに来て下さい。


・あとがき

私が治療家になった時、顎関節に対する施術は関節を引き離して関節の『遊び』を作るテクニックしかありませんでした。

指1本分も口が開かない酷い顎関節症の患者さんをみていて、左右の動きが連動していない事に気がついた時、動きの連動を作って患者さんの口がしっかり開いた時は衝撃的な位嬉しかったです。

その方はミキサーでご飯を液状にして食べていたそうで、ご飯が普通に食べられるようになったことをとても喜んでくださっていました。

顎の症状でお悩みの方がこのブログに気づいてくださることを期待しています。


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