膝の痛みの原因は多岐にわたりますが、今回は膝のお皿(膝蓋骨)の下にある脂肪(膝蓋下脂肪体)らくる痛みのお話しです。
・膝蓋下脂肪体とは
膝蓋下脂肪体は膝蓋骨の下、膝蓋靭帯の裏側にある脂肪組織のことで、膝を衝撃から守ったり、膝蓋骨の動きを滑らかにする役割があります。
膝蓋下脂肪体には神経が入り込んでいるので、膝蓋下脂肪体の柔軟性が低下したり、炎症が起こると歩行時や階段の登り降り、屈伸運動で痛みが生じるようになります。
脂肪に対して悪いイメージを持っている女性は多いと思いますが、誰にでも存在する膝にとって大切な組織です。
・膝蓋下脂肪体の徒手検査法
膝蓋下脂肪体は膝を曲げると関節の中に滑り込み、膝を伸ばすと関節の中から体表近くに押し出されてくる特徴があります。
なので、膝を曲げた状態で膝蓋靭帯を押しても痛みがないのに、膝を伸ばした状態で膝蓋靭帯を押すと痛みが出れば膝蓋下脂肪体に問題があることが確定します。
・膝蓋下脂肪体への整体・マッサージ
膝蓋下脂肪体の柔軟性が低下し、屈伸に合わせて脂肪組織が形を変えることができなくなると膝蓋下脂肪体部で痛みが発生します。
当院では屈伸に合わせて脂肪体に刺激を与えることで脂肪組織を柔らかくし、屈伸に合わせて脂肪組織が形を変えられる状態を目指します。
超音波治療機も有効で、音波(振動)を与えることで脂肪組織の柔軟性を上げたり、炎症を抑えることも可能です。
徒手検査法をしても痛みがなくなれば脂肪体の痛みは起こらなくなります。
・膝のお皿の下に痛みがある方へ
膝蓋下脂肪体の炎症が長期に渡ると脂肪体の柔軟性が低下したり、線維化が起こったり、白血球の貪食作用で脂肪体が減ってしまうこともあります。
脂肪体が機能しなくなると膝の負担が増えるため、変形性膝関節症の原因にもなると言われています。
あまり怖いことは言いたくありませんが、お皿の下に痛みがあるならぜひ一度ご相談下さい。
膝蓋下脂肪体の柔軟性が改善すると膝の痛みがなくなる患者さんは沢山いらっしゃいます。
あきらめずにぜひ一度ご来院ください。
ご予約はこちら
整体・鍼灸・マッサージ・洛陽健康倶楽部
お電話で予約
tel:075-671-5003
web予約
Comments